大会テーマ
テーマ(案)
「AI(人工知能)が拓く保育の物語り」vs.
「NI(自然知能)によって意味づける保育の物語り」
企画趣旨
日本乳幼児教育学会第 34回のテーマは、簡単に言うと“AI(人工知能)“ vs. ”NI(自然知能)” です。30 年前、教師になったばかりの私がワープロ(NEC 文豪)で作成した指導案を見た教頭先生 から、「手書きの方が心がこもっていていいな」などと小言を言われ「はぁ?!(# ゚Д゚)」と思った ものでした。
一方で、年末年始に SNS などで年賀の挨拶などが多く交わされますが、元旦に届く友人からの手 書きの年賀状を見て「ほぁあ(´∀`*)」と心癒される自分がいます。
自分の中に、最新のツールを使って素早く、洗練させた手法で効率よく仕事をこなそうとする自 分、人の手仕事の丁寧さや素朴さに触れ、心遣いあふれる仕事を目指そうとする自分、二人の自分 が同居している感じは、多少なりとも皆さんも共感していただけるのではないでしょうか。
第 33 回大会では、保育の質を超えて、保育実践の持つ豊かさや、その中で展開されるこどもの姿 を見つめ直そうと、保育実践を「物語り」として捉え直し、議論が行われました。それを受けて、 第 34 回では、「AI がもたらす可能性と限界、これまで私たちが培い、積み重ねてきた知「NI」のさ らなる可能性と限界、この2つの知が『物語りとしての保育実践』の文脈の中で相まみえることで 見える新たな地平と、そこに生じる境界について様々な議論を展開したいと考えています。